ダイヤモンドの4C/カット(プロポーション)について
カットグレードの評価は対象の3項目、プロポーション(形の総合的な評価)・ポリッシュ(研磨)・シンメトリー(対称性)の値で決まります。
1.プロポーション
ダイヤモンド自体が理想的に光ってくれるようなバランスが良いとされ、その度合いにより優劣がきまります。ダイヤモンド径・高さ・テーブル・クラウン・ガードル・パビリオン・キューレットの各部分のサイズと比率及びクラウン・パビリオンの角度等の総合的な評価をいいます。
2.フィニッシュ
ポリッシュ(研磨)とシンメトリー(対称性)に分けて評価します。
ポリッシュ
カット面が平面である事に関する精度を評価します。
研磨工程の際に出来る引っかきキズや打ちキズ、研磨キズ等の度合いを示します。
シンメトリー
上下左右のカット面が対称である精度を評価します。即ち各カット面の形や大きさの対称性と均等性、及びクラウン側とパビリオン側のズレの度合いを示します。
カットグレードの評価対象3項目、プロポーション(形の総合的な評価)・ポリッシュ(研磨)・シンメトリー(対称性)が全てExcellentのものを、トリプルエクセレントと言い、大変希少性の高いものであり、それはダイヤモンドが人の手によって最も輝く状態にカットされている事を示します。
専用スコープを使ってラウンドブリリアント・カットのダイヤモンドを見ると、カット面の反射像が、パビリオン側(下部)から見ると内部にハートが、テーブ ル側(上部)から見ると内部にアロー(矢)が見えるダイヤモンドを指します。ハート&キューピッドと呼ばれるダイヤモンドには、プロポーション・ポリッ シュ・シンメトリーの度合が優れているものの中で、特にシンメトリーがしっかりしているものの証と言えます。