婚約指輪(エンゲージリング)は必ず贈るものなの?

婚約指輪に関するご質問

F.A.Q.

Q4.婚約指輪(エンゲージリング)を買わない人もいますか? 必要性とはなんですか?

更新:2021/6/4

婚約指輪は結婚指輪同様に絶対に必要なものではありません。婚約記念品としての意味合いが大きいため、買うか買わないはカップルによって異なります。絶対に必要だというカップルもいれば、婚約指輪は必要ないと判断する方もいます。

しかし、結婚するカップルの半数以上が婚約指輪を購入しているのが事実です。
「ゼクシィ 結婚取トレンド調査 2020調べ」によると、首都圏に住むアンケート回答者911人のうち75.6%が「婚約記念品があった」、そして婚約記念品を受け取った689人のうち91.1%の方が「指輪(エンゲージリング)を選んだ」と回答しています。つまり、新婚カップルの多くが結婚記念品、つまり婚約指輪を購入しているということになります。
※出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2020調べ

婚約記念品がなかった理由とは?

「ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べ」に回答した首都圏に住む911人のうち、23.7%は「婚約記念品が無かった」と回答しています。それでは約20%のカップルはなぜ婚約記念品がなかったのでしょうか? 婚約記念品を購入しなかった約20%に該当する216人の方にアンケートをしたところ、以下の回答結果になりました。

1位 お金がもったいないから 40.3%
2位 婚約指輪に意味を感じないから 18.5%
3位 普段身につけるものではないから 17.6%

その他に、「婚約期間しか使えないから(使える期間が短いから)14.8%」「相手が買ってくれなかったので13.4%」などという回答もありました。

第1位と2位の回答を見比べるとダブルスコア以上の差が開いており、「お金がもったいないから」と答えた人が圧倒的に多いことがわかります。婚約記念品の代表格となる婚約指輪は決して安いものではなく、一生ものの購入品となる高価な代物です。ランキング上位ではありませんが、「相手に悪いから6.9%」という回答があることから、女性のほうが男性に対して遠慮をしたことで購入に至らなかったというケースがあることを伺えます。

新たに結婚をした新婚カップルの双方が心から納得して婚約記念品、つまり婚約指輪の購入を見送ったわけではなく、「本当は欲しい」と思っていながらも男性に気をつかって「婚約指輪は必要ない」「婚約指輪はいらない」と決断した女性もいるということは見逃してはいけません。

婚約指輪の購入金額の平均とは?

「ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べ」によると、7割以上の人が婚約記念品を購入しており、そのうちの9割の人が婚約記念品に婚約指輪を選んでいることがわかりました。
誰もが知っている通り、婚約指輪は一生に一度の買い物であり決して安いものではありません。婚約指輪にかかった金額とはいくらくらいなのでしょうか。首都圏に住む405人の回答が以下の通りです。

1位 30~40万円未満 27.2%
2位 20~30万円未満 20.2%
3位 40~50万円未満 15.3%

1位と2位の回答数に大きな開きはなく、約半数以上の方が20~40万円の間で婚約指輪を購入していることがわかります。この1~3位までの順位は昨年のランキングとも変わりがなく、2014年の調査まで遡ってもランキングの変動はありません。
ひと昔前の日本では、婚約指輪のことを月の給料3か月分などと表していましたが、時代の移り変わりとともに婚約指輪の購入費に対する考え方や捉え方が変わってきているのです。

女性は婚約指輪が欲しい?欲しくない?

婚約指輪を実際に購入した人は75.6%、購入していない人は23.7%。しかし、「結婚を決めた当時の婚約指輪に対する考え(複数回答)」の調査結果を見ると、また別の数字が見えてきます。

1位 昔から憧れていた 53.0%
2位 婚約の証としてつけていたい 37.5%
3位 婚約指輪にお金をかけるのはもったいない 26.8%

1位と2位の回答は婚約指輪の購入に前向きな回答といえ、両者の回答数を合計すると90.5%にまで高まります。これに対し、婚約指輪にお金をかけるのはもったいないというネガティブな回答をした人は26.8%。複数回答のアンケートであるため数字の開きに差があるのは仕方のないことですが、やはり本心では「婚約指輪が欲しい」「婚約指輪は必要」と考える人が多いと推測できます。

4位以降の回答には「高額なものをもらうのは申し訳ない24.8%」「二人のつながりを感じるためにつけたい20.5%」「けじめとして婚約指輪は必要だ20.4%」が続きます。どれも回答数20%を上回っており、高額な婚約指輪を贈ってもらうことに申し訳ないと思いつつ、それでもやはり欲しいと感じている女性が多いことがわかります。

経済的理由で婚約指輪を買わないのなら

「婚約指輪はとても高価なものだ」というイメージをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか?また、「購入するのであれば高額な金額を支払わなければならない」「高額なものでなければいけない」という考えが自然と染みついている方も多いと思います。

確かに先述のアンケート結果を見る通り、30~40万円の中で選んでいる方が一番多く、この数字を見ると高額だと言わざるを得ません。さらに、婚約指輪というと有名芸能人がティファニーやカルティエ、ハリーウィンストンなどの有名海外ブランドで購入したことが話題になり、大きなダイヤモンドを披露している場もよく見かけます。一般人であっても婚約指輪の平均価格は36万円と言われたりしています。
実際に、国内の有名ジュエリーショップや宝飾店、百貨店に並んでいるダイヤモンドの婚約指輪をチェックすると、30万円台のものが多いのも事実です。

このような事実を目の当たりにすると、「高価なものを贈らなければ……」という気持ちになり、大きなプレッシャーや不安を感じてしまう男性もいらっしゃると思います。
ただ、金額にこだわり過ぎる必要はありません。先ほどのアンケート結果を見ると、第2位の回答が「20~30万円未満20.2%」です。20万円台の婚約指輪を購入している人も一定数いるということになります。さらに、「10~20万円未満8.6%」「10万円未満4.2%」という回答数もあります。

婚約指輪を誰もが数十万円で購入しているというわけではなく、10~20万円の間、そして10万円以下の金額で購入している人もいるのです。「30万円台や40万円台は難しくても、それ以下であれば頑張れる」という男性もいることでしょう。婚約指輪は必ずしも高額なものを購入しなければいけないという理由はありません。

実際に、婚約指輪を購入してもらわなかった女性の理由に「お金がもったいない」「高額で相手に申し訳ない」というものがありますが、これを逆手に取ると「高額でない婚約指輪であれば欲しい」「相手が無理しなくても購入できるものなら申し訳なく感じない」と考えることもできます。 婚約指輪の購入を値段のことが理由で見送るのであれば、まずは「本当に婚約指輪は必要でないのか」「無理しないで購入できる価格帯のものならどうなのか」ということを改めて考え、夫婦間でしっかりと意思の疎通をすることが大切だと言えます。

女性は贈られた婚約指輪を目にする度に、男性からの愛情を感じるでしょうし、贈った男性は指輪をつけて幸せそうに眺めている女性の顔を見て、喜びを覚えるでしょう。婚約指輪1つあることで、ふたりの幸せが二倍になるのです。

婚約指輪を買わない人が増えて、贈る価値が上がっている

「ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べ」のアンケート結果を見ると、婚約指輪を贈る人の割合のほうが多いことがわかりますが、昔と比べると婚約指輪を贈らない人の人数は少しずつ増えています。不景気といわれ続けている時代のせいもあり、結納や結婚式をおこなわないカップルが増えていることも理由の1つとなっているのでしょう。

そのような様々な理由で婚約指輪をもらわない女性が増えているため、贈られた女性が婚約指輪を職場や知人友人との食事、家族のもとなどに指輪を着けて行くと、周りの人々は希少性や珍しさもあり褒めてくれるものです。婚約指輪自体を褒めることはもちろん、贈った男性のことも褒めてくれるケースが多いようです。婚約指輪を贈られた女性もそういった周囲の反応にさらに喜んでくれる。実はそういったハッピーなことが起こっているのです。

大切なのはふたりの気持ち

婚約指輪は必ずしも購入しなければいけないものではありませんし、必要不必要は人それぞれです。しかし、「本当は欲しいと思っていながらも相手に悪いから」という理由で婚約指輪を買わなかったという慎み深い女性がいます。そして、「彼女が婚約指輪を欲しいと言わなかったので贈らなかった」という男性もいます。 この二人が仮に一組のカップルで、それぞれの想いが交差していたら……。これはとても悲しいですことですよね。
男性にとっては経済的な負担がかかるものですが、その後に訪れる女性への幸せや婚約指輪そのものは二人にとって特別な思い出になることは間違いありません。

女性は「婚約指輪を贈られたい」のか「贈られたくない」のか。 男性は「婚約指輪を贈ってあげたい」のか「贈りたくないのか」のか。 何より大切なのは、ふたりの気持ちや思いやりなのです。

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