ダイヤ が欠けた、取れた、ひびが入った。婚約指輪を買う前に知っていきたいダイヤの知識

QDM COLUMN VOL.169

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VOL.169ダイヤ が欠けた、取れた、ひびが入った。婚約指輪を買う前に知っていきたいダイヤの知識

公開日:2022.03.28

株式会社ディアマン代表取締役社長 片柳宗久

コラム執筆者

株式会社ディアマン
代表取締役社長 片柳 宗久

慶應義塾大学卒業後、株式会社ミキモトにて世界各地で仕入れを経験。その後、ミキモトアメリカ株式会社ミキモト装身具においても要職を務め、最年少で株式会社ミキモトの商品部長となる。上質な商品を見極める力には定評がある。2010年、株式会社ディアマンの代表取締役として、婚約・結婚指輪の通販サイトQDMを設立。

執筆者:片柳 宗久

婚約指輪といえば、たいていの方はダイヤモンドの指輪を思い描かれることでしょう。憧れのダイヤモンド、一生で一番大きなサイズのダイヤモンドになるかもしれません。そのため、せっかくのダイヤモンドを適切に扱い、身に着けられるように、婚約指輪を買う前にはダイヤモンドの取り扱いで気を付けるべきことを知っておきましょう。ここでは、日々の取り扱いに役立つダイヤモンド情報をご紹介していきます。

ダイヤモンドは、油分でくすむ

ダイヤモンドの特徴のひとつに、油分が付着しやすいということがあります。日常生活では、どのようなシチュエーションで油分が付着しやすいでしょうか。 ダイヤモンドに付着する可能性のある油分といえば、ハンドクリームです。ダイヤモンドの指輪をつけたままハンドクリームを塗ってしまうと、ハンドクリームに含まれる油分が付着してしまい、くすんでしまします。そのため、ハンドクリームを塗るときは、一度指輪をはずしてから塗るように心がけましょう。

他には、お菓子を食べるときやお化粧をするとき、油汚れの多い食器やお鍋を洗うときなども、指輪をしたままであれば油分が付着するリスクが高まります。これらの際にもダイヤモンドの指輪は外しておくことをおすすめします。

ハンドクリームをはじめとする油分以外にも、皮脂や汗もダイヤモンドのくすみの原因となります。そのため、ダイヤモンドを美しい状態で身に着けるためには、日ごろからお手入れをすることが大切です。自分でお手入れするときは、ぬるま湯につけて、布でふきとるだけでもよいでしょう。余裕があれば、中性洗剤を薄めたぬるま湯の中で、歯ブラシでお掃除し、ぬるま湯ですすぐとさらにきれいになります。より本格的なクリーニングは当店でも行なっておりますのでお気軽にご連絡ください。

日常生活でダイヤモンドが傷つく場面はたくさんある

婚約指輪や結婚指輪は、もらうと嬉しくて、ずっと肌身離さず身につけていたいと思う方もたくさんいらっしゃいます。特に結婚指輪であれば、24時間365日身に着けておくのが当たり前だと思っている方も少なくありません。

しかしながら、実際には4割程度の方しか指輪を付けっぱなしにはしていません。その理由はいろいろありますが、まず、指輪の中には24時間ずっと身につけるのが向かないデザインがあるというのが理由のひとつです。たとえば、立て爪の指輪などは服や家具などにひっかかりやすく、邪魔だと感じることもあるでしょう。そんなときには外しておく方がよいでしょう。

また、付けっぱなしが可能なシンプルなデザインの指輪でも、家事や炊事の際は、衛生面で心配があるかもしれません。さらに、力仕事の際や、用具を強く握るスポーツの際には、変形などの心配があります。また、指輪に使われている素材にもよりますが、温泉などに入ると変色してしまう場合もあります。これらの際には指輪をあらかじめ外しておいた方が、指輪をきれいに保つことができます。

ダイヤモンドが取れた場合、修理には時間がかかる

ダイヤモンドなど婚約指輪の宝石は石留によって宝石をささえています。指は他の部位に比べるととても動きが大きい部位になりますので、それだけ指輪が何かに当たり、石留となる爪の部分が弱くなり、曲がったり、折れたり、ゆるくなったりすることがあります。

石留めがゆるくなったりはずれたりしてしまうと、宝石が落ちてなくなってしまいます。そのような事態を避けるためには、指輪をつけたりはずしたりする際に、ご自身でもチェックしておくとよいでしょう。

石留めのゆるみに気づいたり宝石がはずれてしまったりした場合には、購入したジュエリーショップでしっかりと留め直してもらう必要があります。 ジュエリーショップにおける指輪の修理は、一つ一つの作業は細かく時間がかかります。宝石の接着そのものには時間はあまりかからないのですが、硬化するまでに時間がかかります。修理が完了するまでには一か月程度みておくことが必要です。また、ダイヤモンドの種類や留め方により作業にリスクがあるので、修理ができない場合もあります。購入時に修理可否について確認しておくとよいでしょう。

購入時に、アフターケアが優れているかを事前にチェック

結婚指輪選び、デザインや値段だけで選んでいませんか。結婚指輪は普段のアクセサリーと違い、一生身につけるものであり、壊れた時に簡単買い直せるようなものではありません。また長期間着けるからこそ、トラブルが起きやすいものでもあります。使っていくうちにくすんだり細かな傷がついたりといった小さいトラブルはもちろんのこと、ダイヤモンドなどの石が取れたり曲がったりといった大きなトラブルが起きることもあります。また加齢で太ったり痩せたりして指輪のサイズが変わってしまうことも十分考えられます。

指輪にそのようなトラブルが発生した際には、購入したジュエリーショップに相談するのが一般的です。あなたが指輪を購入しようとしているジュエリーショップは、修理やサイズ直し、クリーニングなどに丁寧に対応してくれるかどうか、購入前にしっかり確認するようにしましょう。複数のショップで迷ったときは、これらのアフターサービスが充実しているところを選んでおくと安心です。もちろん札幌の当店でも充実したアフターサービスが喜ばれています。
当店のアフターケアについては、こちらでもご覧いただけます。

注意したいダイヤモンドのトラブル

婚約指輪や結婚指輪に欠かせない宝石といえばダイヤモンドです。ダイヤモンドは最も固い石だというイメージがあるため、高額ながらも丈夫な宝石だと思われがちですが、ダイヤモンドの指輪が必ずしも丈夫なわけではありません。
ダイヤモンドは油が付着しやすいという性質があるため、ハンドクリームや化粧品、食品の油などが付着しないように気を付けることが大切です。また、指輪は変形しやすいので、家事や重いものを持つとき、スポーツのときなどには外しておく方がよいでしょう。
ダイヤモンドの汚れやくすみを軽減するためにも、ダイヤモンドが知らないうちにはずれてなくなってしまった、ということを避けるためにも、日ごろから自分でお手入れをするとともに、ジュエリーショップでメンテナンスをしてもらうとよいでしょう。

株式会社 ディアマン
代表取締役社長 片柳 宗久

東京都港区新橋4-9-1 新橋プラザビル 1207

事業内容:
結婚指輪・婚約指輪、その他ダイヤモンドジュエリーの販売/直営インターネット通信販売サイト“QDM”(キューディーエム)の運営/宝飾販売ASPサービスの運営、企画

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