婚約指輪の相場は給料の3か月分、と耳にされた方がほとんどではないでしょうか?
実は1970年代の有名なキャッチコピーです。広告を出したのはデ・ビアス社。同じ時期にヨーロッパでは「2ヶ月分」アメリカ合衆国では「1ヶ月分」というキャッチコピーでした。
しかし今、結婚適齢期を迎えられている世代の方でも、ほぼ全員がこのキャッチコピーを知っているほどの影響力があるので、 これから婚約指輪を購入しようという方には悩ましいところです。
では当時、なぜ日本は給料の3ヶ月分になったのでしょうか?
まず婚約指輪(エンゲージリング)に使われるダイヤモンドやプラチナやゴールドの貴金属はアメリカドルで取引されていることが大きく関係しています。
そして円とドルの為替。
1970年台の日本の円は1ドル=307円の固定レートから変動相場制に移行し、1975年から1984年にかけては、円相場は1ドル=250円ほどでした。現在に至るまでは1ドル=80円を切った時代もありました。
その頃に作られた広告のため、日本では給料の3ヶ月、ヨーロッパでは2ヶ月、アメリカでは1ヶ月となったそうです。